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海藻草類

 海藻草類は、ベントスに分類されますが、別の調査項目として扱われるのが通常です。「海藻」はアオノリ、アオサなどの緑藻類、コンブやワカメ、ヒジキなどの褐藻類、テングサ(マクサ)などの紅藻類のことで、「海草」はアマモなどの海産種子植物のことをいいます。これら海藻・海草は、各地沿岸の水深20mくらいまでの浅海域に群落を作って藻場を形成しており、調査項目では、藻場調査と呼ばれる場合もあります。

 海藻・海草はさまざまな動物の餌料であるほか、魚介類の産卵場、成育場となっています。海藻・海草は窒素やリンなどを栄養塩類として体内に取り込んでいるため、海水の水質浄化にも貢献しています。コンブや、ワカメなどを人が直接利用するほか、海藻類は工業、医薬にも利用されています。

 海藻草類は、スク−バ潜水により、調査員が水中で同定し、被度、藻長などを直接観察します。また、一定面積内を定量採集(坪刈)します。