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バクテリア

 水圏におけるバクテリアの役割は、有機物の分解者(Decomposer)として重要な働きをしています。さらにバクテリア自身が、高次の捕食者にとって餌料源にもなります。

 微生物食物環(Microbial loop)の観点から、バクテリアの分布や機能を調べることは、水圏の低次生産生態系における物質収支を定量的に評価するうえで極めて重要です。

 当社では各種の培養法を採用し、バクテリアを種類別に計数することが可能です。目的とするバクテリアが増殖しやすい培地(選択培地)を用い、寒天平板培地上に形成するコロニー数から計数する方法と、試料を選択培地で複数段階に希釈し、どの希釈段階で増殖してくるかを統計的な確率から推定する方法(MPN法)があります。これらの方法により、嫌気性バクテリアと好気性バクテリアの数や、硫酸塩還元菌、鉄酸化細菌、アンモニア酸化細菌、亜硝酸酸化細菌などを計数します。